北海道】全国から注目される旭川市の旭山動物園(小菅正夫園長)の“復活劇”が初めて映画化されることになり、09年新春ロードショー公開に向けた撮影が終盤になった。8日には夏期開園前の休みに入った園内で、園長役の西田敏行さんら主な出演者がクライマックスシーンを撮影した。
映画は角川映画製作・配給の「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」。閉園の危機から一転、日本一の月間入場者数を記録した復活劇にテレビで感銘を受け、テレビドラマで自ら園長役を演じた俳優の津川雅彦さんがマキノ雅彦としてメガホンを取り、2月にクランクインした。
この日は、西田さんや長門裕之さん、萬田久子さん、柄本明さん、岸部一徳さんらが参加。定年で園長が花束を手に万感の思いを込め歩いて去り、飼育係らが見送るシーンなどが撮影された。
クランクアップは6月で、役者の撮影はほぼ終了。8日の記者会見で、マキノ監督は「動物園がみんなの力で成功していくストーリーの合間に、いろいろな動物が見事な演技を見せてくれた」と満足げ。小菅園長も「あれよ、あれよという間にこの日が来た。照れくさいが、動物園にかけた思いを分かってくれた」と喜んだ。自らがモデルの園長が園を去るシーンについて「自分も来年3月定年。映画が卒業記念の気がする」としんみり。「本当にそっくり」と言い切り、園長になりきっていた西田さんも「胸が詰まってしまった」と涙ぐんでいた。【横田信行】